ふき取り検査
検査内容・目的
見えない菌を見える化するための検査です。
近年、食への安心・安全の意識が高まっています。
調理器具、機材、施設などの洗浄・消毒を実施しても、本当に衛生的な状態になったのでしょうか。細菌は肉眼では見ることができません。たとえ見た目がきれいであったとしても多数の細菌が残存していることがあります。また、洗い残した食品残渣があれば、そこに付着した細菌などが猛烈に増殖します。食中毒菌を10万個以上摂取すると食中毒症状が出る可能性があります。
大腸菌は6時間で危険になります。洗い残した食品残渣があれば、そこに付着した細菌などが猛烈に増殖します。
時間 | 大腸菌(20分に1回分裂) |
---|---|
0 | 1個 |
20分 | 2個 |
1時間 | 8個 |
2時間 | 64個 |
3時間 | 512個 |
4時間 | 4,092個 |
5時間 | 32,768個 |
6時間 | 262,144個(※危険値) |
衛生的な状態であること、すなわち洗浄・消毒により、高い清浄度を保つ必要があります。洗浄・消毒がマニュアルどおりに正しく実施され、清浄度が確保されているか否かについては科学的手法により検証するのがふき取り検査です。この検査では、汚染度、洗浄度が数値により確認することで『どこに汚染菌がいるか?どの菌がいるか?』など衛生管理に重要な情報をえることができます。
検査の流れ
STEP
01
検査申込
インターネットにて必要項目をご記入の上お申し込みください。
STEP
02
申し込みの確認
メールにて見積書・ご請求書をお送りいたします。(ご希望があればFAXでも対応可)
入金確認後、検査スケジュールを打ち合わせさせて頂きます。
STEP
03
検査セット到着
検査セット(ふき取り綿棒・返信用宅配容器)がお手元に届きます。
STEP
04
ふき取り
ふき取り検査箇所のリストをもとにふき取りを行ってください。
STEP
05
検査品発送
発送方法
必ずクール便(冷蔵)で発送してください。
STEP
06
検査実施
検体到着後、検査を実施します。
STEP
07
報告書着
検査結果はメール通知後、報告書原本を郵送いたします。
検査方法
-
1
付属のラベルに検査箇所等、必要事項を記入し本体に貼付します。
-
2
綿棒の先は殺菌済みのため、キャップ以外には触れないようにご注意ください。
綿棒に触れてしまうと、検査結果に誤差が生じる恐れがあります。
また、検査キットの中の液体(滅菌水)が漏れないようにご注意ください。 -
3
綿棒の先端部(綿球)で一定面積を拭き取ります。
- ふき取り方法
- 調理台やまな板では10cm×10cm の一定面積を拭き取ります。小さい容器や蛇口、包丁、手指等については面積表示が困難なので、全面を拭き取ります。
- ふき取り検査の注意事項
- 拭き取るときに最も注意しなければならないことは、拭き取る面が乾燥している際には綿棒を容器内の滅菌水に湿らせてふき取ります。また、拭き取る圧力は一定とします。
-
4
ふき取り後はすぐにキャップを締めてください。
キャップを確実に締めて、数回振り混ぜたら冷蔵保存してください。
- ふき取り後は速やかに指定の検査センターに冷蔵便でお送りください。
- 平日に到着するようにお送りください。
検査項目
- 一般生菌
- 一般生菌は食品の衛生学的品質を評価する衛生指標菌とされています。細菌の種類にかかわらず、どの程度“生きた細菌”がいたのかを示すものです。環境中のすべての細菌が検出され、その環境にどの程度の濃度で細菌がいるのかを意味します。
- 大腸菌群
- 大腸菌・大腸菌群検査は食品の衛生指標菌として非常に重要な検査です。食品が衛生的に取り扱われたか否かを判断する情報となったり、食品の種類によっては可食の判断情報となります。
- 黄色ブドウ球菌
- 黄色ブドウ球菌はヒトの常在菌としても存在しており、健康な人の20〜30%が保菌していると言われています。食品中で増殖すると毒素を産生し、この毒素により食中毒を起こします。加工原料だけではなく、各加工段階での黄色ブドウ球菌汚染を防ぐことが重要となっております。
衛生指標菌と食中毒菌の関係
-
大腸菌群
- 大腸菌
- 腸菅出血性大腸菌
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サルモネラ属菌
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セレウス菌
-
黄色ブドウ球菌
検査費用
検査項目 | 検査期間 | 費用 |
---|---|---|
一般生菌検査 5 箇所 | 1 週間 | 7,700 円(税込) |
一般生菌・大腸菌群・黄色ブドウ球菌検査 5 箇所 | 1 週間 | 17,050 円(税込) |
- 追加ふき取り箇所、検査項目についてはフォームからお問い合わせください。
- ふき取り後は速やかに指定の検査センターに冷蔵便でお送りください。
- 平日に到着するようにお送りください。
- 検査期間は検体到着後からの日数となります。